家を買うという大きな決断をする際には、住宅ローンの理解が不可欠です。今回は、住宅ローンの基本的な仕組みについて解説します。

 

住宅ローンとは何か?

住宅ローンとは、家やマンションなどの不動産を購入するために、金融機関から長期間、借り入れすること。物件自体が担保となります。通常、借入れた金額に対して利息が付き、15年〜35年の間で返済を行います。最近では最長40年、50年と、さらに長期で借り入れができる商品も登場しています。

住宅ローンの仕組み

民間融資の場合、銀行は金融市場から資金を調達し、住宅ローンを提供しています。銀行も外部からお金を借りる時は、利息を払います(調達金利)。お客様にお金を貸す時は、利息をもらいます(貸出金利)。この「調達金利」と「貸出金利」の差額が、銀行の利益の一部となるのです。

空前の低金利時代、銀行に利益はある?

アベノミクスの第一の矢である異次元金融緩和(2013年4月)により、住宅ローンの金利は大幅に低下。金融機関が個人向けの融資に力を入れ始めたため、住宅ローンの金利競争が一気に激しくなりました。以前、ある金融機関の住宅ローン担当者が言われていたのですが、、、「金利1.2%が赤字にならないギリギリライン」なのだそうです。

例えば、銀行が金利0.45%前後の変動金利で、住宅ローンを貸したとします。銀行が金融市場から資金調達する金利が0.28%前後だとすると、変動金利との差額が約0.17%。3000万円融資した場合で、年間5万円ほどの利益にしかならないのです。

 長い付き合いとなる住宅ローンだからこそ

ほとんど儲けがない状態でも、なぜ住宅ローンを貸し出すのか。

一つは、お金の貸し出し先がなく持っているだけでは、調達資金の利息を払い続けるだけで、収益が出ません。とはいえ、リスクの高い貸し出しはしたくない。儲けが少なくても、住宅ローンは、事業融資に比べて貸倒率(=回収不能となった金額の割合)が低く、〝安全な貸出先〟なのです。

また、住宅ローンは長いお付き合いになります。給与振り込み口座になったり、教育資金の融資や退職金の運用など、お客様のライフステージに応じて、新たなチャンスが生まれます。銀行側からすると〝損して得とれ〟。当初赤字でも長期的にみると、メリットがあるのです。

我が家に合った商品選びを

このような理由から、金利を下げてでも住宅ローンを貸し付けてくれる銀行さん。借りる側にとってはありがたいですが、低金利に踊らされず、しっかりと資金計画を立て、自分たちに合った住宅ローンを選ぶことが大切です。住宅ローンはただの借金ではなく、家族の夢を叶えるための大切なステップ。私たち、ありえの家はご家族思いのお客様が賢い選択をするお手伝いをしたいと考えています。私たちと一緒に、未来への大切な一歩を、安心して踏み出しましょう。次回は住宅ローンの種類や選び方のポイントについてお伝えします!

 

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