八代市で新築中のM様邸の方も順調に工事が進んでおり、こちらも完成まであと少しとなっています。

 

 

 

 

壁や床材を張ったり、窓をつけたりと、一つ一つの作業を丁寧に進めていきます。

 

快適な住宅を作る上で、断熱性とセットで欠かせないのが「気密性」です。

どんなに高断熱の家でも、気密がとれていなければ、断熱性能の低下や湿気による結露など、いろいろな問題が発生してしまいます。

 

今回、気密性はあまり求められていなかったのですが、グラスウールと気密シートでどれだけ気密がとれるのか、実験的に挑戦してみることにしました。

 

グラスウールとは、ガラスを主原料とし、綿状に細かく線維化した断熱材です。このグラスウールを壁に入れ、気密シートを張って、どれほどの気密がとれるのか、実際に気密測定をしてみました。

 

 

上の画像の機械が気密測定器で、室内の空気を外にはき出して、風量を測ると同時に、室内と室外の圧力差を計測します。その結果により、C値(住宅内の隙間の総量を表す数値)を出すことができるのです。隙間の量なので、数字は0に近ければ近いほど良いとされ、弊社では0.16㎠/㎡が最高レベルになります。

こちらで測定したところ、C値は3㎠/㎡でほぼ気密がとれていないという結果に終わってしまいました。

 

 

外張り断熱であれば気密を取りやすいのですが、業者さんと話したところ、グラスウールと気密シートで気密をとる場合は、照明を下げる穴やコンセントの穴などを徹底的に塞いだり、相当時間と労力をかけて施工しなければ、C値は上がらないとのこと。やはり、グラスウールと気密シートだけで気密性を高めるのは難しいようです。

 

次回また、どうしたら気密がとれるかを考えて、少しでも気密性を高める施工に挑戦してみたいと思います!