家の中に高断熱の「魔法瓶ルーム」を作るという初の試みに取り組む、大規模リフォーム中の阿蘇T様邸では、2階の床を張る作業が進行しています。
2階の吹き抜け部分の工事で、「これぞ大工の仕事!」という素晴らしい職人技を見ることができました!
もともとあった板張りを剥がして、梁の仕口加工(2つの木材をつなぐ際に、カンナやノミを使って木材を刻んで加工すること)を行い、そこに新しい梁を納めていきます。
機械で一律にプレカットするのではなく、大工の目と技術を活かし、丁寧に木材を刻む技術は素晴らしく、熟練の職人ならではの伝統の技が光ります。
機械ではなく手作業で仕口のかきこみを行い、オスとメスを合わせ、しっかりとした梁を組んでいく様子は、実に見事な匠の技で、こういった手法を行える大工さんは、とても貴重です。
梁を補強したあとは、また板を張り、より頑丈で耐久性のある床をつくっていきます。
2階に洗面やトイレもくるので、間取りに合わせて、しっかりと床を張っていきます。
不要な柱も抜きながら、同時に補強もしていくのですが、この柱を抜く作業もリスクが大きく、難易度も高い作業になります。
建物の構造全体のバランスや比重を考えながら、抜いても問題のない柱を選ぶのですが、瓦の重みも柱にのっているため、柱1本抜くのも、とても危険な作業です。構造に問題のないよう、万全を期して慎重に作業を行っていきます。
こういったところが、ゼロから建てる新築とは違うリフォームならではの難しさであり、大工としての腕や技術、経験が問われる部分です。そして、そんな難易度の高いリフォームを行える有能な大工をかかえていることが、弊社の強みの一つでもあり、誇りでもあります。
既存の建物の柱や梁を残しながら、補強も行いつつ、より頑丈で耐久性のある新しい建物へと、着々とリフォームが進行中です。
高気密・高断熱の「魔法瓶ルーム」も、今後しっかりと作り上げていきますので、これからのレポートもお楽しみに…!